**** 「絵本の読み聞かせ講座」の抄録 ****
2010.4.7査閲:近藤幸子 記録:友蔵
◆絵本の読み聞かせ講座
・講 師:
近藤幸子(浦和子どもの本連絡会会員)
・スタッフ:
平栗司書(片柳図書館)
・日 時: 10-12時‘09年①11/25水 ②12/3木 ③12/9水 ‘10年④1/19火 ⑤1/27水
・場 所: 片柳コミュニティセンター 第5会議室
・受講者
: 23名
◆近藤幸子講師のプロフィール
・浦和子どもの本連絡会会員 関西出身 4児の母
・30歳 子育てしている時に、友人に誘われ「家庭文庫」を手伝う
・35歳 豊中市へ転勤を契機に「家庭文庫」を作り5年間続ける
その仲間7人が「7星会」を作り家庭文庫を始め、今も二つが活動している
・40歳 浦和市へ転勤後も「家庭文庫」を開くが、長男の高校受験を機に止める
・50歳の時「子どもの本の関係で働きませんか」の声があり、今も継続
・1999年 名古屋の知念直美先生の講座を仙台で受講して「わらべうた」に目覚める
---------参考:友蔵記-------------------------------------------------------------------------------------------
---------参考:友蔵記-------------------------------------------------------------------------------------------
◆浦和子どもの本連絡会
・1982年 旧浦和市の10 の「子ども文庫」と、子どもの本が好きな人達が集まって
「子どもに豊かな本の世界を手渡す」目標に発足
「子どもに豊かな本の世界を手渡す」目標に発足
・2010年現在、九つの子ども文庫を含む16団体と、 個人76名の会員が参加。
◆日本の子ども文庫
・「子ども文庫」の活動 50年 ピーク時5~6千。 現在2~3千が活動
家庭、マンションや区民館で、定期的に絵本、工作、昔遊びをする
・東京子ども図書館 1974年東京都教育委員会から公益法人の認可
下記の東京の4つの家庭文庫を母体として発足した法人の私立図書館
石井桃子のかつら文庫 土屋滋子の2つの家庭文庫 松岡享子の松の実文庫
石井桃子のかつら文庫 土屋滋子の2つの家庭文庫 松岡享子の松の実文庫
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1.読み聞かせのボランティア
◆サークルについて
・「子どもたちは地域が育てる」ことが大事。
そのためにはサークルでの活動で大事なことは二つ。
①地域の子どもで、本を聞く子どもを増やす
②ボランティア出来る人で、おはなしを語れる人を増やす
・ボランティアは「相手に必要とされている事をやる」 相手が主役である。
やらない理由はすぐ見つかる。
それを理由に、適当な時にだけやるのはボランティアではない。
・サークルの目的は「楽しさ」を伝えること・・・この核を忘れない
例 自分が良いと思う本が反対されると自分が否定されたと勘違いする人も出てくる
・現役は、年に120~130回話す
・人は育てられない:
育てられる人に出会うためには、道を歩かなければならない
◆読む場
・幼稚園、小学校、図書館、学童、公民館に売り込みに行く
・図書館の人が話す場とは、別の場を作る方が賢明
ボランティアが経験豊富になると、図書館の方がやりにくくなる
◆学校でのボランティア活動
・朝 8:30~8:45 15分話す・・・朝読15分と言う
・順序は<おはなし → 絵本>
・予鈴から本鈴の間にわらべうたで手遊びをします。授業開始のベルが鳴ってしまったときは、絵本の方がベルの音で崩れることが少ないので、おはなしを先に語っています。
◆語る人の心構え
・子どもに関わる話の3点セットを揃える <絵本 おはなし わらべうた>
わらべうたの例 『子ども風の子、じじばば火の子』
・5年は継続すること。5年続けると、止められなくなる
・ノートに記録すること <いつ どこで 何を 誰に 誰が>
・読み聞かせの効果は即効性はない。富士山の雪が裾野の湧水となる様に数十年かかる
2.絵本について
◆昔話 VS
創作話
・創作話: 著者がいて、メッセージ性が強く 大人向きになりがち
『花さき山』『モチモチの木』
・昔話 :作者不明で口承文学。長い時間でふるいにかかっている
-シンプル 叙事詩
-世界の昔話の共通点『三度繰返しがある」。これが90%以上
聞く方は、一度目は「ぼんやり聞いて」、
二度目は「おや?」、
三度目は「本当!」となる。
その間に、<予測→実行→反省・修正>の繰り返しを学ぶ
-昔話は「どうして」は言わない そのまま受け入れる
3次元でなく2次元
◆絵本そのものについて
・新刊より古典が良い<ごはん 噌汁 煮っころがし つけもの>が健康に良いのと同じ
良い絵本とはどういう作品か、ということは、古典の絵本を読むことで育つ。
・古典の絵本は「往きて 帰りし 物語」になっている
つまり、物語の最初と最後では、主役は何かを経験し変わっている。
その程度の気持で良い
・毎日きちんと生活するような、
基本的な生活習慣を身につける手助けになるような絵本も良い
・子どもは純粋なので、白黒、善悪を教えることが大事
-白黒: 熱湯は熱い、危険。 氷・雪は冷たい
-白黒: 熱湯は熱い、危険。 氷・雪は冷たい
-善悪: 悪をほろびることを伝える
大人はグレーでも生きている(例 赤信号でも渡ることがある)
・大人も子どもも楽しめる本は大体NG
・命を落として、人を救う話はNG
・赤ちゃんと絵本
-6ケ月目で視力OKなので、その時期がBook Start
-赤ちゃんは絵本を触るのが自然。そのまま任せる
◆絵本の登場人物
・名前について: 日本は個の認識が弱く、群れの意識が強い
日本:群が多い『ネズミちゃん』『シロクマちゃん』『かばくん』
欧米:個人名『メアリースミス』『ロージーのおばさん』
・各ページに主役が出てくる方が良い。 子どもは主役になった気持ちになれる
・登場人物が多く、名前が付いていると、子どもは分からなくなる
・主役と脇役程度がシンプル
例 『トリ呑みじい』の場合 <ジジ vs ババ> <ジジ
vs 鳥> <ジジvs 将軍>
・きれいな王子とお姫様
→ 男と女の物語なので、大事な夢である
◆科学の絵本
・形容詞がなくシンプルなノンフィクションの日本語
・子どもが論理的な思考を育てるために大事な本
・女の子は科学を知り論理的思考を学ぶことは大事。10歳でもうミニおばさんになる。
・物語絵本だけを数冊読むのではなく、ノンフィクション絵本を一冊は入れたプログラムを作る。
・例 『たんぽぽ』『彼岸花』『ナイフ』『こっぷ』
3.絵本の読み方
◆絵本のつくり
・赤ちゃん向け: 開くと 左<絵のページ> 右<ことばのページ>
・外来語はカタカナで表し、平仮名でルビをふっている絵本が以前はあったが、
・赤ちゃん向け: 開くと 左<絵のページ> 右<ことばのページ>
・外来語はカタカナで表し、平仮名でルビをふっている絵本が以前はあったが、
外来語が溢れかえっている昨今そういう絵本が少なくなっている。
でも、カタカナを学校で習うのは、平仮名の次なので、配慮が欲しい。
・特殊なパターンの絵本
左が絵、右の左半分が文、右半分が次ページへ連続させる絵がある時、
隠す紙を使うのも良い
例:『しっぽのはたらき』(福音館書店)
◆絵本の持ち方
・垂直に持つ。写真がある絵本は、光沢紙の表面が反射しないよう、やや前傾させる。
・左右どちらの手に持つか
: 左に開く本は右手、右に開く本は左手
・ページのメクリ方 : 手が絵を遮らないよう、上の持ち方で体の内側から外側へ
・ページのメクリ方 : 手が絵を遮らないよう、上の持ち方で体の内側から外側へ
◆各ページの読み方
・表紙・・・・題、著者など書いてある通りに読む
・見開き・・・そのまま見せる
・表題誌 読む
・本文・・・・読み聞かせる
・裏開き・・・そのままみせる
・裏表紙・・・そのまま見せる
・表紙・・・・最後に表紙を見せてタイトルを復唱して終わる
4.読み聞かせのプログラム
◆プログラム構成
・方針:①日本のもの、外国ものを混ぜる
②絵本とお話は、交互にしない。子どもの聞く姿勢が違うため
③手遊びを途中に入れて、飽きないように工夫する
◆プログラムの時間
・40分程度が丁度良い
・60分の場合
例1:二つに分けて実施する
・30分:1部 未就学の子ども向け
・10分:入れ替え時間
・30分:2部 小学生向け
最初にみんなを会場へ入れると、大きい子も前半で退出することが多いと思います。
例2:30~40分で一旦解散し、以降は大きな子ども対象に続けるなど工夫する
子どもが飽きても、親はその場を出にくいので、出やすくしてあげる
子どもが飽きても、親はその場を出にくいので、出やすくしてあげる
◆サポーターの在り方
・聞く子どもたちと同じ視線で聞く 床に座る場合も必要
・隙間時間に子どもたちが楽しくなるようにフレンドリーに接する
◆終わった後、会場に絵本を数冊準備しておく
・親子で借りて帰れるようにしておく <読んだ絵本、季節のお薦めの本>など
5.その他
◆「おはなし」について
・おはなしのテキストは、鵜呑み丸呑みで暗唱すれば良いというのではない。
次のような問題意識を常に持つようにしましょう!
次のような問題意識を常に持つようにしましょう!
-子どもが出会う日本語としてどうか?
-語り手の持っている日本語のセンスに照らしてどうか?
-文化の違いの中で子どもにどう伝えるのが望ましいのか?
例 翻訳本は複数形の「子どもたち」 → 話す場合「子ども」も可
例 キスしました → 頬ずりして抱きしめました (ex.『マーシャとくま』福音館書店分と偕成社分)
・感情は入れるが、声、語りには入れない
・『日本昔話百選』『日本の昔話』『おはなしのろうそく』
◆紙芝居
・絵本と紙芝居は異なる
・紙芝居を読みたい場合は、一度は、専門家から習ってください。
◆朗読
・朗読はプロ おはなしはアマ
6.読んだ絵本、おはなし、手遊び
月刊雑誌『かがくのとも』『こどものとも』(福音館書店)
今回ペーパーバックのものもハードカバーになったものも福音館書店発刊としました。
今回ペーパーバックのものもハードカバーになったものも福音館書店発刊としました。
◆11/25 記録せず
◆12/03
・『ねえ、どれがいい?』 評論社 低~高学年 ジョン・バニンガム
・『いないいないばあ』童心社 2歳未満 開くと 左<絵の頁> 右<言葉の頁>
・『こぐまちゃんとどうぶつえん』 こぐま社子どもたちは大好き
・『ロージーのおさんぽ』偕成社 1年生 パット・ハッチンス 1968 1975訳
・『ぐりとぐらのおおそうじ』 2002 福音館書店
『ぐりとぐら』1967年1月刊行のシリーズ一冊目は425万部売れている、
・『ぐりとぐらのおおそうじ』 2002 福音館書店
『ぐりとぐら』1967年1月刊行のシリーズ一冊目は425万部売れている、
・『マメ子と魔物』 #おはなし イラン『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
・『サンタクロースって ほんとにいるの』福音館書店 2年生の X’mas 前
・『しんせつなともだち』1965 福音館書店
・『ぐりとぐらのおきゃくさま』福音館書店1967年6月
・『ふしぎなナイフ』福音館書店 1985 幼~6年・・・★これが絵本!!という本
・『サンタさんからきたてがみ』絵が遠目が効かないので学校向きではない
・『しょうたとなっとう』ポプラ社 小1
◆12/09
・『とりのみじいさん』 #おはなし 『母の友』(1960年6月号)日本昔話 ★面白い
毎日きちんと生活する「しつけ」の大事さを暗示している
・『しっぽのはたらき』 福音館書店小1,2 科学
・『花さき山』1969 岩崎書店 滝平二郎 やまんば 辛抱と善行 善行が1本の花に
・『ひさの星』岩崎書店 やさしさで幸せに ・・・命を落として幸せになる話はNG
・『ちびくろさんぼ』 英国へレン・バンナーマン作 1950岩波書店
差別問題もあり、不特定多数に読むには合わない
・『おとうさんを まって』 福音館書店スズキコージの絵 おもちゃ屋の汽車モデル
・『ロバのシルベスターとまほうのこいし』 評論社小3-4 1969NY 1975日本版 2006改版 コルデコッド賞受賞本 仔馬が赤い石で魔法を使って石になる
・『ひがんばな』福音館書店初1977 ハード化2009.9 秋には読みたい 知的好奇心を刺激
初版『くるみ』(松岡達英 福音館書店)
→改版『くるくるみ』(松岡達英そうえん社)も良い
・『メアリースミス』 光村教育図書 小3-6 2004アンドレア・ユーレン
1960年代目覚まし屋(ノッカーアップ )のメアリー
1960年代目覚まし屋(ノッカーアップ )のメアリー
◆1/19
・わらべうた『てんやのおもち』&
「もちっこ焼いて トックラケエシテ ヤイテ しょうゆをかけて たべたらうまかろう」
「もちっこ焼いて トックラケエシテ ヤイテ しょうゆをかけて たべたらうまかろう」
・『十二支のはじまり』 岩波書店 長谷川摂子文 絵本
・『ねこ先生ととらのおでし』おはなし(『白いりゅうと黒いりゅう』:岩波書店)
・『こぶじいさま』福音館書店 1-2年生
・『だいくとおにろく』福音館書店
・桃太郎イロイロ
『ももたろう』代田昇・・・擬音だらけ
『もののこたろう』大川悦生(ポプ社)
『ももたろう』童心社松谷みよ子 絵が複雑
『ももたろう』福音館書店 松井直(ただし)
・『かにむかし』木下順二 岩波書店
・『ふゆめがっしょうだん』福音館書店 科学本 早春の頃
・『たいせつなこと』フレーベル館 ボランティアの人たちが好き
・『ぼくと楽器博物館』河合楽器出版 絵を楽しむ
・『かさじぞう』福音館書店 せたけいじ 絵・赤羽
・『やまなしもぎ』福音館書店 秋 大田大八
・『よかったね ネッドくん』偕成社 よかった でも大丈夫
・春 芦原 『ものぐさトミー』(岩波書店)
『おおきくなりすぎたくま』(ほるぷ出版)
◆1/27
・『北風に会いに行った少年』 北欧の昔話
『おはなしのろうそく』
希望のテーブル掛け(食事)、子羊(金貨)、つえ(ぶちのめせ)
・『えぞまつ』福音館書店
・『もりのなか』福音館書店
・『ぽとんぽとんは なんのおと』福音館書店熊の母さん 双子の赤ちゃん 2月雪頃
・『竜の門』領家手作り絵本の会 宮本まさじ 絵・吉本宗
・『にぐるまひいて』 ほるぷ出版 定版 物々交換
・『おふろだいすき』福音館書店学童・小学校 松岡享子 亀、ペンギン、カバ・・・
・『わごむはどのくらいのびるかしら?』ほるぷ出版 小1~6
・『ゆきのひ』
偕成社
・『ものぐさトミー』岩波書店芦原 小3 の春 電気しかけの家 ギャングエージ
・『クマよ』福音館書店 星野道夫 小6
・『水仙月の四日』宮澤賢治 福音館書店
・『てぶくろ』福音館書店 海老沼小学校 授業の間に読んだ
◆3/10
・『赤鬼エティン』おはなしのろうそく15 アイルランド 3つ頭のけだもの2頭
・『雪の写真家 ベントレー』BL出版 ウィリーと雪 カメラ
小3-4年の授業
・『たんぽぽ』 福音館書店 科学系 平山和子作 幼児~小2-3
甲斐信枝作は長い(金の星社)
甲斐信枝作は長い(金の星社)
・『こっぷ』福音館書店 1976
・『はるかぜさんといっしょに』こぐま社 1975 桜の花びらを追いかける楽しい話
コンちゃん ヘビ パン屋 花屋 魚屋 バス停の人々・・・・
・『おまたせクッキー』 偕成社 大勢の友達とおばあちゃんのクッキー
◆わらべうた
11/25 『子ども風の子、じじばば火の子 #繰り返す』
12/03 『親指ねむれ 差し指も 中指 べに指 小指 みな
ネーンネシーナ ネーンネシーナ ネーンネシナ おやすみなさい」
1/27 『ヅクボンジョ』頭巾被って出てこない ニョキニョキ・・・
3/10 『わっしの家の』「わっしのうちの わっしの木に ワッシが三羽とまった
わっしが鉄砲で ワッシを打ったらわっしもワッシも タンガッタ」
――参考 話題に出た人々をWebで検索して示しています 記:友蔵――――――――
◆アイリーン・コルウェル女史(1995-12)
・英国の児童図書館員の草分け
・事務的だった図書館の仕事を、子どもと本を結びつける喜びや報いのある仕事に変えた.
・図書館におけるストーリー・テリングを始めた
・.著書『子どもと本の世界に生きて 一児童図書館員の歩んだ道』日本図書館協会 1968年 翻訳石井桃子
・.著書『子どもと本の世界に生きて 一児童図書館員の歩んだ道』日本図書館協会 1968年 翻訳石井桃子
◆石井 桃子(いしい ももこ 1907~2008 101 歳で死去)
・日本の児童文学作家・翻訳家
。日本芸術院会員
・数々の欧米の児童文学の翻訳を手がける一方、 絵本や児童文学作品を創作した
・日本の児童文学普及に貢献した第一人者で文学界の最長老であった。
◆松岡享子(まつおか
きょうこ ) 1935年 神戸生まれ
・翻訳家、児童文学研究者
・神戸女学院大学文学部英文学科、慶應義塾大学文学部図書館学科を卒業後、
渡米しウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学ぶ。
ボルティモア市の公共図書館に勤務。帰国後、大阪市立中央図書館小中学生室に勤務。
・後自宅で家庭文庫を開き子供たちに接しながら、児童文学の研究、翻訳、創作に従事。
・1974年、石井桃子らと財団法人東京子ども図書館を設立し、同館理事長を勤める
◆松谷みよ子 http://matsutani-miyoko.net/
1926年東京市神田区に生まれ 1943年東洋高等女学校卒業、就職
1945年家族と長野に疎開 1948年東京で坪田譲治を訪れて師事
1951年初童話集『貝になった子ども』あかね書房から出版 第1回日本児童文学者協会新人賞
1955年人形劇活動を通じて知り合った瀬川拓男と結婚、12月には瀬川とともに人形劇団太郎座を創設
1957年瀬川と共著『信濃の民話』出版、松谷は民話の採録と再話を続ける。
1960年民話『龍の子太郎』を再創造 第8回産経児童出版文化賞、国際アンデルセン賞優良賞を受賞。
従来の児童文学と異なった、現実社会の厳しさを幻想的な物語と混交させた世界を作り上げ、地位を確立
1961年には太郎座の第1回本公演で瀬川脚色による人形劇『龍の子太郎』が上演される。
1964年『ちいさいモモちゃん』で第2回野間児童文芸賞を受賞。以後、モモちゃんシリーズを続ける
1967年『いないいないばあ』は当時ほとんど存在しなかった0歳児向けの愛読書である。
松谷と童心社の編集長・稲庭桂子氏で赤ちゃんの愛読書を世に生み出す。
これに続く『あかちゃんの本』のシリーズも好評、累計100万冊を越えている。
「民話の研究会」(旧・日本民話の会)代表。1970年より育て上げてきた「日本民話の会」
◆知念直美(ちねんなおみ) 名古屋市在住
・自由学園卒業。ハンガリー・リスト音楽院留学、フォライ・カタリン、
セーニ・エルジェーヴェト、
カタニチ・マリア、ハンヴォシ・アンナ等に師事。
カタニチ・マリア、ハンヴォシ・アンナ等に師事。
・現在、サークル活動を通じ、わらべうた、音楽教育の指導に当たる
・国際コダーイ協会会員、日本コダーイ協会副会長
・「コダーイ」とは、ハンガリーの音楽家ゾルダン・コダーイのこと
彼の音楽教育コダーイ・メソッドは「音楽教育の出発点は母国語の歌から」という考えに基づいている。
◆落合美知子 川口市戸塚在住 子どもの本研究家・ストーリーテラー
・新潟県に生まれる。1968年より図書館司書を経て
・新潟県に生まれる。1968年より図書館司書を経て
・各地に子ども文庫やおはなし会を創設
<神戸市、金沢市、東京都、埼玉県、鹿児島県>
・子どもと本を橋渡し、講演活動を展開、伊藤忠子ども文庫功労賞受賞。
・現在は、絵本やわらべ歌を取り入れた親子講座や図書館関係の養成講座に注力。
・「おはなしとおんがくのちいさいおうち」主宰、厚生労働省審議会専門委員
・著書『いい家族にはものがたりが生まれる』 『美しいいのちからものがたりが生まれる』 『いのちのしずく』(以上エイデル研究所)等がある。
・現在は、絵本やわらべ歌を取り入れた親子講座や図書館関係の養成講座に注力。
・「おはなしとおんがくのちいさいおうち」主宰、厚生労働省審議会専門委員
・著書『いい家族にはものがたりが生まれる』 『美しいいのちからものがたりが生まれる』 『いのちのしずく』(以上エイデル研究所)等がある。
◆堀内 誠一(ほりうちせいいち) 1932-1987
グラフィックデザイナー、絵本作家 絵本の主人公を固有名詞にした
http://www5a.biglobe.ne.jp/~wo-house/horiuti.htm より
・東京生まれ。小学1年で私家版雑誌を作りはじめ、
戦後のどさくさで、13歳で高2、14歳で伊勢丹宣伝部に入社したというまさに早熟の天才。
・9年間の伊勢丹勤務の後、アドセンターに入社。
「血と薔薇」で三島由紀夫をヌードにさせ、「アンアン」創刊のアートディレクターとなる。
・彼がそれまでの日本の雑誌を変えたといっていい。雑誌にビジュアルの美しさを初めて持ち込んだ人である。
http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=129 より
・東京生まれ。小学1年で私家版雑誌を作りはじめ、
戦後のどさくさで、13歳で高2、14歳で伊勢丹宣伝部に入社したというまさに早熟の天才。
・9年間の伊勢丹勤務の後、アドセンターに入社。
「血と薔薇」で三島由紀夫をヌードにさせ、「アンアン」創刊のアートディレクターとなる。
・彼がそれまでの日本の雑誌を変えたといっていい。雑誌にビジュアルの美しさを初めて持ち込んだ人である。
http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=129 より
・絵本作品:『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』『おひさまがいっぱい』(福音館書店)など、みんな大好き『ぐるんぱのようちえん』の画家である
・優れたセンスでその画風や表現は多彩、沢山作り、世代を超えて愛されるキャラクターが多い。
◆長谷川
義史(はせがわよしふみ) 1961年、大阪府生まれ
・グラフィックデザイナー、イラストレーターを経て、
『おじいちゃんの おじいちゃんの おじいちゃんの おじいちゃん』で絵本デビュー。
『おじいちゃんの おじいちゃんの おじいちゃんの おじいちゃん』で絵本デビュー。
・作品:『うえへまいりまぁす』、『やまださんちの てんきよほう』
、『きみたちきょうからともだちだ』、
『おへそのあな』、『スモウマン』『いろはのかるた奉行』など、ユーモアあふれる作品を発表
・2003年、『おたまさんのおかいさん』で講談社出版文化賞絵本賞
・2005年に『いろはにほへと』で日本絵本賞を受賞
・2008年に『ぼくがラーメンたべてるとき』で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞
◆スズキコージ(すずき こーじ)
1948年静岡県生まれ
・絵本や挿画のほか、イラストレーター
。ポスター・壁画・舞台美術などでも活躍
・絵本に『あつさのせい?』、『うみのカラオケ』ほか、多数
・『エンソくん
きしゃにのる』で小学館絵画賞
・『やまのディスコ』で絵本にっぽん賞
・『おばけドライブ』で講談社出版文化賞を受賞
・画集やエッセイ『てのひらのほくろ村』も
◆村山知義
(むらやま ともよし) 1901‐1977 東京出身
・大正-昭和時代の劇作家、演出家
・大正-昭和時代の劇作家、演出家
・十代の後半から『子ども之友』に童画を載せていた
・ドイツ遊学をへて、大正12年前衛美術団体マヴォを結成 、のちプロレタリア演劇運動にはいる
・ドイツ遊学をへて、大正12年前衛美術団体マヴォを結成 、のちプロレタリア演劇運動にはいる
・昭和9年新劇の大同団結をうったえ、新協劇団創立の中心となった。
・戦後は東京芸術座を主宰。妻村山籌子(かずこ)の童話につけた童画も知られる。
・作品に戯曲『暴力団記』、小説『忍びの者』など
・盲人(視覚障害者)が彫刻に触って鑑賞できる場所
・1984年村山亜土(故)・治江によって創設 私立の小さな美術館
・村山亜土の父は村山知義、母は叙情性豊かな童話作家である籌子
・村山亜土自身も児童劇作家
・「ТОМ」という名称は村山知義の署名のロゴからとったもの
・村山亜土の父は村山知義、母は叙情性豊かな童話作家である籌子
・村山亜土自身も児童劇作家
・「ТОМ」という名称は村山知義の署名のロゴからとったもの
・亜土と治江の一人息子、(故)錬(れん)は不運にも生来の視覚障害者として生まれ育ち。
あるとき、錬が「ぼくたち盲人もロダンをみる権利がある」と言った言葉に突き動かされた二人が、
視覚障害者のための美術館を設立したというのがギャラリーТОМの誕生の経緯。
◆藤野
時代(ふじの ときよ) 川口市戸塚在住
・ 「語り手たちの会」会員として 全国に語りの楽しさを紹介
・ 日本の民話の津軽弁の語りは、心なごむものとして定評がある
◆NPO法人 語り手たちの会 1977発足 会員420名 http://www.japanstorytellers.com/
◆語り手たちの会と関係のある団体と個人の国内WEBサイト
◆ペープ・サート paper puppet theater を詰めて名づけた造語
・日本で生まれ育った「紙人形劇」
画用紙2枚に登場人物を描き、各画の周りをウチワ型に切り抜き、中心に竹串をはさみ張り合わせる。
この2つを表裏、表裏とクルクル返して演じる「ウチワ式平面人形劇」。
・江戸末期享和年間(1801~1803)の芸能「写し絵」が元祖。
和紙スクリーンに裏側から数台のフロ(木製幻灯器)で人物や景色を映写し、映写用の原版には薄いガラス板に描写彩色したタネ板を使い、タネ板の操作によって人物の手の上下、花の蕾が瞬時に満開するなどを鳴り物、口上、台詞入りで観せる「動く幻灯式芝居」です。
・1948年頃、ペープサート作家兼実演家、名人芸の永柴孝堂氏(1909~1984)が、
・江戸末期享和年間(1801~1803)の芸能「写し絵」が元祖。
和紙スクリーンに裏側から数台のフロ(木製幻灯器)で人物や景色を映写し、映写用の原版には薄いガラス板に描写彩色したタネ板を使い、タネ板の操作によって人物の手の上下、花の蕾が瞬時に満開するなどを鳴り物、口上、台詞入りで観せる「動く幻灯式芝居」です。
・1948年頃、ペープサート作家兼実演家、名人芸の永柴孝堂氏(1909~1984)が、
カゲバヤシの「立絵」をヒントに、転画の手法を生かし、内容を明るく子ども向けにし、人形のバックを黒→白に変える等是正研究し、新しい紙人形劇「ペープサート」が誕生しました。命名は永柴孝堂氏。
「ペープサート」は、子どもが最も喜び、親しみ、子どもも作れる保育芸術教材として広く普及しました。
「ペープサート」は、子どもが最も喜び、親しみ、子どもも作れる保育芸術教材として広く普及しました。
End
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