2016年12月23日金曜日

絵本「ゆきだるま」 絵本としての読み聞かせ

不特定多数の幼児(5才以下)の読み聞かせに「ゆきだるま」を探したが、
ゆ:「ゆきのかたち」がお勧め

あ:あんなゆき こんなゆき ★ 講談社 文・写真 高橋喜平 
雪の入りいろな形、おもしろい形の写真が沢山撮られていて面白い。ただ、39ページと長いのと、説明文も長いので、読み聞かせには合わないが、自分で読むにはいい。

   
き:キッパーのゆきだるま/深い雪に仰向けに転がって、キッパーにようにきれいな抜き型ができる? 厚着のチッチのように、バタバタしないのかな? キッパーとチッチの楽しいひとときというより、怖そうでやりたくない感じ。わざわざ読むことなさそう。

こ:このゆきだるまだあれ?/うまくできていますよね。登場人物みんなが一緒に楽しんでいる感じで、子ども時代に雪遊び経験のない近藤でも怖さを感じない。「もういっかい のろうよ」と「みんなで そりをひっぱって やまのうえまで ひっぱって」が効いています。判型が小さいので、「お膝の回りの幼子ら」という人数で読めると思います。

ご:ごろんご ゆきだるま/正直良くわかりません。大人と幼児が一対一で読んであげて、子どもの反応に添ってあげる一冊なのではないでしょうか? 不特定多数の幼児にOKという実績を持っていないと思います。

じ:ジップ船長とゆきだるまのユキちゃん/絵本ではなく、幼年童話の範疇に入ります。流石、かどのえいこさんの作品です。不特定多数の幼児に読み聞かせは無理。就園児への冬のプレゼントに使
えます。

な:なつのゆきだるま/物語は『どろんこハリー』、絵は『ベンジーふね』。子どものための物語という安心感があります。冬に不特定多数の幼児に読む本でないと思います。近藤としては、兄と弟の違いをもう少しはっきり描いてほしかった。
ゆきだるまが溶けてしまったとき、家族が何も言わずに「そっとしておいてくれた」という箇所は良かった。「おつきさまはゆきだるまをとかさないんだ」というヘンリーの言葉の意味が、近藤には難解でした。

ね:ねこちゃんとゆきだるま/ちょっと気をひく和風のレトロな絵。物語は、酒好きのおっちゃんが、「ゆきだるまが酒に酔うたらどんなんかなあ」と思いついてこしらえた感じ。不特定多数の幼児に読む本ではない。主役には一般名詞にちゃん付けした「ねこちゃん」ではなく、せめて、「じんべえ」位にして、「個」にして欲しかった。

ふ:ふしぎなゆきだるま/幼年童話 「一・二年生向き」と表示がある通り。年長さんの秋以降なら、読んであげられる。作者の第一作だそうですが、丁寧に良く出来た作品だと思います。

や:やさしいゆきだるま/「幸福な王子」の「ゆきだるま版」という感じ。不特定多数の幼児に読む野は無理。最後は、「みんなはしあわせなきもちになって」とあるけど、途中、ゆきだるまが帽子も箒もニンジンも髪の毛も動物に贈って、「かなしそうな顔をして立っている」という一行が?

ゆ:ゆきだるまのクリスマス/三人のゆきだるまに名前がついているし、迷いネコを飼い主に届けるという物語もOK。でも超小型。不特定多数の幼児に読み聞かせは無理。

ゆ:ゆきだるま レイモンド版/文字がないし、コマ割りだし、不特定多数の幼児に読み聞かせは無理

ゆ:ゆきのかたち★★★ 監修:高橋健司 写真:片野隆司 ひさかたチャイルド
さまざまな雪の形とそのでき方を美しい写真でわかりやすく紹介。28ページで文章も簡潔でよい。いろいろの動物の足跡が載ったページは丁寧に説明しない、絵本を借りて読むことを勧めた方がいい。


物語と所収の一篇に「ゆきだるま」という言葉が入っている作品書名
森のネズミとゆきだるま/くろいは かげ/やさいぎらいのやおやさん/ケンケンとムン
ムン


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